熊本地震が起きた今年。
食の大切さを実感した年でもありました。

今年4月、熊本市の福田病院も大きな揺れにあい
職員たちは患者さんを守るため対応に追われました。

1階レストラン「ナチュラル」に厨房を移し
入院患者の食事を作りました。

これからも笑顔が生まれる食を提供するため
努力する日々が続きます。

妊娠中そして育児の忙しい毎日でも
食事はこだわりたいもの。

福田病院1階にある
自然食の店ナチュラルは
「安心・安全」をテーマに
こだわりの食材を使ったレストランと
自然食品を販売しています。

栄養指導型自然食の店として
1990年にオープンし
福田病院「母と子の農園」の有機認証米や
契約農家の野菜などの食材を使っています。

■食で妊娠・育児をサポート
　離乳食メニューを提供し
　親子で楽しめる「赤ちゃんレストラン」を併設
　毎月第1・3木曜にはナチュラルバイキングを開催しています。
（2017年1月は第3木曜のみ）
　旬の野菜を中心にしたメニューとなっています。

■プラザナチュラル
　妊娠中や育児で忙しいお母さんたちのサポートを
　してくれるのが売店　プラザナチュラル。
　塩分や栄養価に配慮したドレッシングやソースの開発、
　栄養補給やこだわり素材を使ったオリジナル製品、
　また毎日の食事作りの手助けとなるアイデア商品
　なども扱っています。

産後の入院生活で
お母さんたちを
癒してくれる食事。
多くのスタッフのこだわりが
詰まっています。

■福田病院　食材のこだわり
　病院食やレストランで使用するのは
　契約農家で作られた無農薬米。
　1991年水上村で
　契約栽培を始めました。

　こだわりの栽培を行う
　契約農家から食材を仕入れ
　季節にあわせて安心な旬の食材で調理しています。

　顔の見える生産者、
　そして作られたものが
　どういうルートで入ってくるか
　顔の見える消費者（患者さんやレストランのお客様）が
　そろってこそ安心・安全の食であると考えています。

■食の大切さを伝える
　入院患者だけではなく、
　福田病院で生まれた子どもと
　家族を対象に
　「どろんこ交流会」を
　毎年開催しています。
　福田病院で生まれ、
　小学1年生になった
　子どもとその家族を
　毎年25組招待。
　6月の田植えに始まり、
　稲の成長を見届けながら
　10月の稲刈りまでを
　体験してもらうというもの。

　毎日食べる「お米」が
　どのように作られていくのかを学び
　体験・食育の場としてほしいとの
　思いが込められています。

　親子や家族が一緒に
　田植えや稲刈りを体験することで
　家族の絆も深まり、
　病院スタッフと患者、
　そして生産者との交流の場にもなっています。

産後の入院生活は
退院後の育児を学ぶための
忙しい日々。

そんな時に疲れをいやしてくれるのが
おいしい食事です。
福田病院では産後の入院中
患者専用レストランで食事を提供しています。

1985年に
病室での食事提供をやめ
患者専用レストランを
開設しました。

栄養士と相談しながら
メニューを開発
和・洋・中とスタッフの
趣向をこらしたメニューが
産後のお母さんたちを
いやしてくれます。

赤ちゃんを新生児室に預け
食事を楽しむことができます。
同じ時期に出産を
経験した患者同士の交流の場、
授乳や育児の悩みについて
情報交換できる
大切な時間でもあります。

患者同士だけでなく、
患者と病院の食事を担う
スタッフの交流の場となっています。