番組
年末年始はかかりつけ医が休みの場合も多く
慌ててしまいがち。子どもの急病時対応についてのアドアイスです。
■体調不良かなと思ったら
咳や鼻水・発熱などが今まで起こした症状と同じ様子であれば
慌てなくとも大丈夫です。
ただ、心配であれば長期休暇に入る前に
受診することをオススメします。
また、市販薬を使用することも対処法の一つです。
■早急に受診したい症状
・ぐったりしている。
・呼吸が荒い
・意識障害
・顔色が悪い
*特に、生後1か月以内の発熱は必ず早急に受診することです。
■熊本県のホームページには小児救急ガイドブックが掲載されており、日頃からチェックしておくと役立ちます。
■旅行や外出時のアドバイス
旅行や帰省時は子どもに無理のないスケジュールにする。
感染症の流行する時期なので、不要不急の外出は避けることが
望ましいでしょう。
外出からもどったら、
必ず手洗い・うがいを家族みんなの習慣にしましょう。
寒いこの時期、部屋で過ごす時間も増え
気をつけたいのが室内の事故です。
■室内での事故を防ぐために
年末年始は行事が増え来客もあって
生活環境が変化しがち。
子どもの誤飲や転倒などを避けるため
室内を厳重にチェックしましょう。
ケガや誤飲など心配な時はかかりつけの小児科医へ
相談をしましょう。
状況に応じて専門医を紹介するなど対応します。
■子供の服装 体温調整
乳幼児は大人よりも暑がりです。
そのため、大人より多く洋服を着こむ必要はありません。
乳幼児は運動量も多く、着込みすぎると冬場でもあせもができたり
汗をかいたり風邪などの原因にもなります。
こまめなチェックと着替えが必要です。
■かかりつけ医としての小児科
小児科は病気だけでなく、予防接種や乳児健診など
成長や発達の相談もできる大切な場所です。
子どもの様子や成長・発達に不安を感じる時は
かかりつけの小児科へ相談をしましょう。
感染性胃腸炎は細菌やウイルスなどの病原体による感染症で
季節を問わず発症の可能性はあります。
子どもの感染性胃腸炎で一番気をつけたいのが
ロタウイルスによる胃腸炎です。
■ロタウイルスによる胃腸炎の症状
●嘔吐 ●下痢 ●発熱
乳児の場合、脱水症状やけいれんなど命に関わる場合もあり
ワクチンの接種なども可能です。
■嘔吐の際の注意点
嘔吐物やおむつの処理の後は念入りに手洗いをすること。
ウイルスが拡散している場合家族への感染の可能性もあります。
また外出時にウィルスをもらう場合もあるので
帰宅後手洗い・うがいの習慣をつけましょう。
■感染性胃腸炎にかかったら
嘔吐の初めは吐き気も強くしばらく症状は続きます。
あわてて水分を与えず嘔吐が落ち着いた状況で
与えるようにしてください。
牛乳や果汁は飲みにくく、嘔吐する場合はつらいものです。
飲みやすい水やお茶を少量から始めましょう。
嘔吐が続いた場合はイオン水などを利用するとよいでしょう。
■回復後の食事
冷たいものの大量摂取や油分の多いものは負担になります。
水分が摂れるようになったら、消化のよい食べ物を少量から始めましょう。
■感染性胃腸炎の注意点
吐き気が強い場合は匂いにも敏感になります。
香水や芳香剤なども注意が必要です。
さらに、受診時は嘔吐の場合も考慮し
洗面器などを用意しておくとよいでしょう。
急な冷え込みで体調も崩しがち。
特に子どもたちの体調管理には注意が必要です。
冬に多い子どもの病気。
その中でも一番にあげられるのがインフルエンザです。
■インフルエンザの流行
例年年末から流行し始めますが
今年は11月に関東・関西で始まり
早い時期からの流行も予想されています。
冬場A型のウィルスから流行し春先に向け
B型が流行することが多いようです。
■今年のインフルエンザワクチン
B型も複数のウィルスが流行することが判明し
今年から4価ワクチンになりました。
■インフルエンザの症状
●高熱 ●悪寒 ●咳 ●鼻水 など風邪の症状に加え
●関節痛 ●倦怠感などが強く現れます。
■乳幼児のインフルエンザ合併症
呼吸器系の気管支炎、肺炎などがありますが
まれにはインフルエンザ脳炎 インフルエンザ脳症といった
重篤な合併症をひき起こすこともあります。
■インフルエンザ脳症
インフルエンザウィルスが脳に影響しておこす重篤な病気です。
●意識障害 ●けいれん ●行動異常など
急速に症状が悪化します。
また命に関わるまたは重篤な後遺症が残る場合もあります。
■受診時の注意点
一般的にインフルエンザウィルスの検査は
発熱して半日以上たたないとできないとなっています。
子どもにつらそうな様子がない場合は、
発熱から半日以上たって検査を受けるとよいでしょう。
インフルエンザでは使用できない解熱剤もあるので
服薬の前に必ずかかりつけ医に確認しましょう。
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