「癒しをありがとう」熊本市動植物園のホッキョクグマ・マルルが北海道へ
熊本市動植物園で飼育されているホッキョクグマのマルル。北海道から熊本に来てから10年以上、動植物園の人気者でした。そのマルルが12月、北海道の動物園へ引っ越すことになりました。
■永島由菜キャスター
「10年以上熊本で愛されてきたマルル。こんなに近くで愛くるしい表情を見ることもできるんです。」
熊本市動植物園のホッキョクグマ・マルルが12月、北海道に引っ越しすることが決まりました。
マルルが熊本にやってきたのは2014年3月、1歳3ヶ月のときでした。北海道の円山動物園から預かり飼育を始めました。
好奇心旺盛で色んな表情を見せてくれるマルル。多くの人がファンになりました。
こちらの男性は、約5年前からほとんど毎日、マルルの動画を撮ってSNSにアップしています。マルルが踊っているように見える動画は、2280万回以上再生されたといいます。
(永島アナ)マルルのどんなところが好きですか?
(男性)「かわいいところですね。愛らしいですね。いつも癒やしてくれてありがとう。」
熊本の人に親しまれていたマルル。当初は2年で返される予定でしたが、人気があったこともあり更新されてきました。
しかし今回、絶滅危惧種であるホッキョクグマの国内での飼育・繁殖の管理を進める計画の一環で、12月、北海道の釧路市動物園に移ることになりました。これで九州のホッキョクグマはゼロになります(全国では31頭)。
■飼育展示班 技術主幹兼主査 溝端菜穂子さん
「大人気のマルルだったので寂しい気持ちで一杯その分、感謝する気持ちもいっぱい」
誕生日でもある12月8日に北海道へ旅立つマルル。
熊本市動植物園では11月30日(日)にお別れ会、12月6日(土)にお誕生日会など、マルルに感謝を伝えるイベントを予定しています。
詳しくは熊本市動植物園のホームページをご確認ください。
また、熊本市動植物園では新しいエリアの整備が行われていて、5日からゾウやキリンなどの動物が見られなくなっています。次に会えるのは2027年3月末だということです。