
2月7日に宣言解除は可能?和田教授に聞く
緊急事態宣言から3週間目にはいりました。効果は出てきているのか、解除に向けての見通しはあるのか、専門家に聞きました。 緊急事態宣言の期限となる2月7日まで折り返し地点のいま。いつ、解除できるのか?感染状況を分析する厚生労働省の専門家の会議のメンバーでもある公衆衛生学の和田耕治教授に20日、聞きました。 国際医療福祉大学医学部公衆衛生学・和田耕治教授「緊急事態宣言の解除に向けて色々な指標が言われていますけども、やはり重症の患者さんが減らないと解除はできません。重症者は2月7日まで少なくとも増加傾向をたどるだろうと考えると、2月7日の解除は、特に1都3県は厳しいという見通しはいまの段階から想像できる」 東京都では直近7日間の感染者数の平均は、16日の1489.7人から1289.4人に大きく減少。しかし、重症者は20日に過去最多の160人になるなど、依然、高い水準です。 重症者が減らず、病床のひっ迫が続く中、緊急事態宣言の解除は“厳しい”とする一方で、こんな指摘も。 和田耕治教授「だいぶいま見えてきているのが、場所によって全然違うということです。都道府県によって全然違います。例えば栃木県は(緊急事態宣言の)対象ですが、かなり下がっている方向が見えてきています。緊急事態宣言(の解除)は2月7日ですが解除される都道府県もあるかもしれない」 改善傾向が見え始めている一部の地域では、場合によっては、緊急事態宣言が解除される可能性もあるといいます。出口が見えない首都圏さらなる対策については。 和田耕治教授「なるべく緊急事態宣言の期間を短くするのが理想だと思いますが、もう少し強いメッセージならびにお願いをするなら来週あたりかなと。人の集まる機会をより厳しくお願いすることも今後は必要になる」 近く、新たな対策として、人の集まる機会を減らすように新たな制限をすることも検討が必要だと指摘します。感染を収束に向かわせるために、私たちにいま、何ができるのでしょうか。 和田耕治教授「いま一番家庭内でやっていただきたいのは自分の体調の確認です。新型コロナの特に『初期の症状』が何かというと、少しせきが出る・喉が痛い・場合によっては、違和感程度、あとは熱が出る。このいずれかがあった場合にはいまは新型コロナかもと思っていただいた方がいい」 症状に気づきやすい味覚や嗅覚の異常は感染から数日後のもので、「せきが出る・喉が痛くなる・発熱」の3つのうちどれかの症状が出た前後2日間が、人に感染させる可能性が高いといいます。 和田耕治教授「ちょっと症状があってなんとなくわかっているのに気にせずに出かけて、感染させている事例はまだ本当にたくさんある。やっぱり体調に敏感になっていただいて、喉が痛い、せきが出る(発熱の)時に、約束していた飲み会をキャンセルできるようにということはとても重要だと思います」
東京
2021.01.23 19:05