熊本市長 個人献金めぐり「手続きに問題なかった」政倫審で反論
個人献金をめぐる問題で熊本市の大西一史市長が反論です。大西市長は30日に熊本市の政治倫理審査会に出席し、「手続きに問題はなかった」と述べました。
この問題は大西市長の政治資金管理団体の収支報告書に記載された個人献金の住所欄の一部に、企業団体の住所が書かれていたものです。市民団体は「市の政治倫理条例に違反している」と指摘しています。
熊本市の政治倫理審査会は30日に大西市長に出席を求め、直接意見を聞きました。大西市長は「県選管に問い合わせたところ、住所欄にどこの住所を記載するか決まりはないという回答を得た」としたうえで、個人献金の趣旨について「問題はない」との認識を示しました。
■熊本市・大西一史市長
「私の政治理念や政治的な考え方に共鳴し、寄付していただいているものでございます。市長であるかとか、その地位を利用して寄付を募っているものではございません」
大西市長の退出後、審査会では「市長の考えとは別に不適切な意図をもって寄付をした献金者も調査すべき」という意見と「今回の審査会の趣旨から外れている」という意見が対立しました。