【熊本】最低賃金2026年から1034円に 現在から82円アップ

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熊本 2025.09.04 19:22

熊本県の最低賃金が1000円を超えます。4日に開かれた新たな最低賃金を話し合う審議会で、現在より82円アップの1034円とすることが決まりました。新たな最低賃金は来年1月からとなります。


熊本県の新しい最低賃金を話し合う審議会では、これまで労働側が現在より178円アップの1130円を提示した一方で、使用側は国の中央審議会が示した目安64円を下回る39円アップの991円を提示していました。

使用側は関税の影響による不透明感や中小企業の価格転嫁が難しいことを主張していて、労使双方がどこまで歩み寄るのか注目されていました。そして4日の審議会では労使双方の主張や県内の消費者物価指数などを踏まえ公益委員が82円のアップを提案。この提案に審議会出席者の多数が賛成し、新しい最低賃金が1034円になることが決定しました。


新しい最低賃金が適用されるのは例年10月ですが、協議が長引いたことや、賃上げの準備に時間がかかることなどから今回は来年1月1日から適用されることになります。



■熊本地方最低賃金審議会・倉田賀世会長(熊本大学教授)
「特に農業等で外国人労働者が多い中で、特定技能になったときに、人材流出というのが大きな課題になっているということが県の方でも問題になっているということを耳にしましたので、その辺りについても考慮をさせていただいた」

現在熊本県の最低賃金は九州で最も安い952円で、初めて1000円を超えることになります。