「もう夏が来た」観測史上初6月の梅雨明け 各地の暑さに心配事も…

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熊本 2025.06.27 19:10

福岡管区気象台は27日、県内を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。これまで最も早かった7月1日を上回る早さです。

■平井友莉アナ
「正午過ぎの熊本駅前です手元の温度計は35℃を超えています。強い日差しが照りつけて暑いです!」


1951年の統計開始以来、75年で最も早い梅雨明けとなった県内。
※これまでの記録は7月1日(1994年)
※平年より22日・去年より20日早い梅雨明け

26日から一転して青空が広がった27日の熊本市は最高気温32.3℃に加え、湿度の高い一日となりました。

■街の人
「(梅雨明けが)早くてびっくりしました。もう夏が来たんだなあと思いました」


■蜂楽饅頭 上通店の客(男性)
「梅雨明け一番に食べるものがかき氷」
「今年初めてのかき氷でおいしいです」

繁華街の洋服店では…

■洋装のタバラ・田原誠也社長
「昨年一昨年あたりから春と秋が少ないというか短い。乾きやすい綿とか、あとはポリエステルの薄い素材とか、速乾性があるものを求められますね」

このほか甲佐町で33.2℃など各地で平年を4℃ほど上回り、広い範囲で30℃以上の真夏日となりました。

異例の早さで迎えた梅雨明けにこんな心配も。上天草市で早期米を育てる農家は稲の花が咲く今が最も水が必要と話します。梅雨が明けたと聞き、田んぼに流れる水の量を確かめに教良木ダムへ。

いまは十分な水の量ですが、極端な高温が続くとコメの品質が下がるおそれもあるということです。一方、先週からミニトマトの収穫が始まった阿蘇市。例年10トンほど収穫しますが猛暑の影響を心配しています。



■ミニトマト農家・西田満士さん
「花が今きれいに咲いている。これが高温になって花が焼けると着花しない。梅雨明けが今年は早いのでその辺は心配」

民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、県内は28日以降も厳しい暑さが続き、熊本市などでは29日(日)から1週間以上、最低気温が25℃を下回らない熱帯夜となる見込みです。