保護されたカモシカの幼獣が3日後に死ぬ 県内では絶滅の危機
山都町で先月、国の特別天然記念物、カモシカの幼獣が保護されました。しかしケガをしていたとみられ、保護の3日後に死にました。
熊本県は20日、先月14日に山都町の蘇陽地区で側溝に転落し衰弱していた国の特別天然記念物・カモシカの幼獣を保護したと発表しました。近くで働く人から県に連絡があり、山都町の職員が保護。その後、熊本市動植物園で治療を行っていましたが、3日後の17日に容体が急変し死にました。死因は腹腔内出血で、保護する前にケガをしていたことが原因とみられています。
カモシカは、九州では熊本、大分、宮崎の九州山地におよそ200頭生息しているとみられています。県内に生息しているのは40頭ほどで絶滅の危機に瀕しています。※2018・2019年度の調査
県は「カモシカを見かけた際には、遠くから見守った上で県の文化課や各市町村の教育委員会に情報を提供してほしい」と呼びかけています。