予期せぬ妊娠で病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産」国へ法制化要望

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熊本 2025.11.14 18:34

熊本市の慈恵病院が運用する、予期せぬ妊娠で病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産」制度を法制化することについて、大西一史市長が、国に検討するよう求めました。

熊本市の大西市長は13日、内閣府を訪れ、津島淳副大臣と面会し、慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」や「内密出産」などの取り組みについて報告しました。

また、熊本市が2023年4月に開設した「妊娠内密相談センター」の運用状況として、2年間で1400件あまりの相談が寄せられたことなども説明しました。

その上で、現在、国のガイドラインを元に実施されている内密出産について、出自に関する情報の保存や管理を国が行うことなどや、制度の法制化を検討してほしい
と要望しました。

面会は非公開で行われましたが、大西市長によりますと、津島副大臣は、「熊本市の取り組みや海外視察の情報も参考にして、法制度を検討していきたい」と話し、相談センターなどへの財政支援についても検討したいと述べたということです。