【記録的大雨】熊本市の排水ポンプが浸水で被害影響か 電気設備かさ上げ検討
記録的な大雨で大きな被害が出た熊本市の坪井地区では市が設置している排水ポンプが浸水し、被害に影響が出た可能性があることが分かりました。
駐車場一帯の冠水。熊本市中央区の坪井では床上・床下浸水などの被害が多くみられました。この地区にあるのが…。
■永島由菜キャスター
「熊本市中央区の坪井ポンプ場です。記録的な大雨で電気設備が水につかり、ポンプが動かなくなったということです」
熊本市・水再生課によりますと、53年前に作られたポンプ場は周辺の3.3ヘクタールの排水を担っています。排水管から流れてきた雨水と汚水が槽にたまり、槽の水位が上昇したことを感知して浄化センターへ送水、一定量を超えるものに関しては坪井川へ流す仕組みとなっています。
しかし、今回の予想を超える雨で8月11日午前2時ごろ電気設備が浸水し、汚水を浄化センターへ送れなくなったということです。異変に気づいた職員が確認のため現地に向かいましたが周辺が冠水して近づけず、夕方に仮の電気設備を設置し、送水を再開しました。
当時、坪井川の水位が増していたことから川へ水を流すこともできなかったとみられています。
■熊本市上下水道局 水再生課・山本孝壽課長
Q電気設備が浸水することは?
「いままではないですね。ポンプが止まっているので送れるはずだった。下水が送れなくなったという状況なのでそれについての影響はあったのではないか、可能性の否定はできないという状況」
【スタジオ】
(永島由菜キャスター)
坪井ポンプ場は、ポンプ機能がある部分とは別に電気設備があります。地面から50センチほどの土台があり、そのうえに電気設備があるのですが、電気設備の30センチほどが水につかって、使えなくなってしまったということです。現在も仮の電気設備を使って動かしていて、早急に修理を終わらせたいと話しています。対策として、大雨が降ってもポンプが動かせるように電気設備のかさ上げを検討しているということです。