8年前"全国ワースト4位"から今年は…「止まってる?信号のない横断歩道」
信号のない横断歩道、皆さんも渡ることがあると思います。この横断歩道に関して気になる調査結果が発表されました。
(花木瞳記者)
JAFが毎年行っている調査が「信号のない横断歩道で人が渡ろうとしている時に一時停止した車の割合」です。まずは8年前の結果をみてみます。
調査は毎年熊本市と菊陽町の2か所の横断歩道で行われています。2017年の熊本県内の一時停止率はわずか1.7%で、全国ワースト4位の低さでした。先週JAFが最新の調査結果を発表しました。
【VTR】
調査を行ったのはことし8月の平日、あわせて100台を横断歩道で調べた結果、一時停止率は77.4%でした。これは全国平均を約20ポイント上回り、全国で4番目に高い割合となりました。
なぜここまで上昇しているのでしょうか?考えられる理由を熊本県警に聞いてみました。
■県警交通企画課・竹下龍二補佐
「交通事故の多発地点であったり、交通量が多い場所を分析して重点的な取り締まりを推進してきました。県民の皆様の交通安全意識が高まった結果だと感じております」
一方で現在も約5台に1台の車は歩行者が渡ろうとする際に一時停止していないという現状があります。県内の信号のない横断歩道で起きた歩行者の事故は横ばいが続いていて、去年は35件の事故が発生し38人が負傷、1人が亡くなっています。県警は、わき見運転などで横断歩道を認識せずに走行し、事故が起きている事例もあり、停止率と事故件数は結びついていない部分もあるといいます。
■県警交通企画課・竹下龍二補佐
「横断歩道がある場合はその手前で減速をしていただいて、横断歩行者がいる場合にはしっかりと止まっていただく。夕方は1日の疲れもありますので、運転に集中するという意識を持って運転するということが大事かと思います」
【スタジオ】
(花木瞳記者)
このほかにもできる対策として、
■ライトを早めに点灯
■ハイビームを活用
また、横断する側も
■明るい服装
■反射材を身に着ける などし、横断する前には、手前で手を挙げて横断の意思を示すことが大切です。
県警は、特に夕方の5時前後は交通事故の発生が多くなるとしていて、運転する側も横断する側も注意してほしいと呼びかけています。