半導体製造装置に使われる樹脂加工品検査などを行う新たな施設
TSMC進出に伴う半導体需要の高まりを受け、大阪市に本社を置くクラボウが、半導体製造装置に使われる樹脂加工品の検査などを行う新たな施設を菊池市に完成させました。
クラボウは繊維事業などのほか、半導体製造装置向けの高機能樹脂製品の製造や販売なども行っています。
菊池市にある熊本イノベーションセンター内に新たに建てられた4棟目の施設となるKIC棟は、クラボウや協力企業などが製造した半導体製造装置向けの製品の洗浄や検査、測定などを担います。
今回の新施設で熊本での生産スペースは2倍に増え、クラボウは2027年までに25人を新規雇用するなどして、半導体需要への対応を行っていきたいということです。
クラボウ熊本イノベーションセンターの佐野愼吾センター長は「日本の中で熊本は半導体市場が集積している拠点で非常に活況である。今後、半導体市場の倍増に向けて新たな拠点として設置することで市場ニーズに対応していきたい。」と話しました。