地下駐車場の車は水没 「孤立地区」現在も…暑さと隣り合わせの復旧作業続く
記録的大雨の被災地では14日も復旧作業が続いています。
■永島由菜キャスター
「熊本市役所近くの地下駐車場です。今も泥がついた車が数台残されています。最大で私の胸のあたりまであった水、排水作業が行われているきょうも5センチほどたまっています」
災害の爪あとは消えません。熊本市の中心部では14日もポンプなどで排水作業が続いていました。
■駐車場の利用者
「全体は初めて(見た)。屋根しか見えてなかったから。びっくりしました、正直びっくりしました。レッカー車のほうが大雨で予約が入っていてあと1週間くらいしないと動かせない」
県内ではこれまでに甲佐町、八代市、熊本市南区城南町で3人の死亡が確認され、2人の安否がわかっていません。熊本市でも警察や消防で安否不明の男性の捜索が行われ、熊本市西区の小島漁港周辺から男性の車が見つかった北区貢町までの約17キロを捜索。井芹川のほか、河口なども探しましたが、発見には至っていません。
集落の孤立も続いています。八代市、甲佐町、御船町、美里町では、現在も74世帯150人が孤立しています。
■飯田嘉太アナ
「昼過ぎの甲佐町です。孤立集落への道路状況把握のため今、ドローンの飛行が始まりました」
甲佐町では13日、国土交通省の緊急災害対策派遣隊が孤立解消に向け周辺道路の被災状況を確認しました。
■国交省職員
「一番上の源頭部というか、流域境まで来ていて全部落ちてる感じです」
■国土交通省 九州地方整備局・南竹 知己技術副所長
「新しいそういうデジタルの時代に対応した災害調査というのを実施している」
県内では今も御船町で断水が続いています。また上天草市松島地区では浄水場の取水施設が被災した影響で、約2760戸を対象に夜間の計画断水を行っています。(午後10時~午前5時)
災害ごみの受け入れも始まっていて、玉名市でも住民が濡れた家具などを持ち込んでいました。
■災害ごみを持ち込んだ人
「床上20cmでした。だからもう下がびしょ濡れなので、もう泥も上がって臭いし、土砂かき出したりが大変で」
また熊本市では18日からテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの家電4品目も事前の申し込みをすれば無料回収を受け付けるということです。
■ごみゼロコール:0570-00-5374
暑さと隣り合わせの復旧作業はまだ終わりが見えていません。