庁舎や学校手がけた建設会社 約6億5000万円負債で破産申請へ 天草市
学校や公共施設などを手掛ける天草市の建設会社が破産申請の準備に入ったことが分かりました。
破産を申請するのは天草市の建設会社「大昌建設」です。東京商工リサーチによりますと大昌建設は1966年設立で、これまで合併前の河浦町や新和町などの役場庁舎や天草地域の学校などを多く手がけてきました。
最近では、御所浦恐竜の島博物館を合弁で受注するなど年8億円から9億円の売り上げだった一方、資材の高騰などによる利幅の減少などから不採算事業を抱え、2期連続で大幅な赤字を計上していました。去年7月時点での負債の総額は約6億5000万円にのぼり、資金繰りがひっ迫していることなどから事業の継続を断念したということです。
県によりますと大昌建設は、県立小川工業高校の改修工事を別の建設会社と合弁で受注し、現在工事が進んでいるということです。熊本県では「あまり例のないケースで驚いている。来年度の工事完了の予定に支障が出ないよう対応を考えたい」としています。