放流水から有機フッ素化合物が検出された問題で県は「現時点で濃度が上昇する可能性は低い」
熊本北部浄化センターの放流水から有機フッ素化合物が検出された問題で10月31日、熊本県は、現時点で濃度が上昇する可能性は低いとしました。
これは県の地下水保全推進会議で報告されました。前回4月の会議で、TSMCや周辺企業の工場排水を処理している熊本北部浄化センターの放流水から2種類の有機フッ素化合物が検出されたことが報告され、県が追跡調査をしていました。
検出された有機フッ素化合物「PFBS」と「PFBA」は日本で規制の対象となっていませんが、アメリカなどでは目標値が設定されています。
県によりますと検出された濃度は外国の目標値を大きく下回っているうえ、排出源とみられる工場で新しい処理施設を稼働させたということです。
このため県は継続的な濃度の上昇の可能性は低く、安心できる状況としました。
これを受けて、木村敬知事は、「ひとまず安心ではありますが、やはりこれも引き続き規制外物質のモニタリング調査を継続して、県民の不安解消に努めていきたい。」と話しています。