「農福連携」で熊本の事業者初の準グランプリ 自分たちが育てた野菜で餃子づくり

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熊本 2025.05.07 19:55

「農福連携」という言葉をご存じでしょうか。障害がある人などが農業分野で活躍することで、社会参加を実現しようという取り組みです。この農福連携の優れた取り組みを表彰するコンテスト、ノウフクアワードで熊本市のNPO法人が準グランプリを受賞しました。


準グランプリを受賞したのはNPO法人熊本福祉会です。7日は奥野靖夫理事長や利用者ら8人が大西市長に受賞を報告しました。

熊本福祉会は病気や障害などで一般企業で働くことが難しい人と雇用契約を結び、働く機会などを提供する事業所を運営しています。利用者は農業に取り組み、畑での野菜の管理からスーパーなどでの販売まで行っています。

そして去年4月からは、仕事の幅を広げてやりがいにつなげてもらおうと、フリーアナウンサーの本橋馨さんらとともに自分たちが育てた野菜を使った餃子づくりに挑戦していて、百貨店やイベントで直接、販売しています。


「ノウフクアワード2024」で、農業を通して利用者の成長や雇用につなげる取り組みが評価され、205の応募の中から準グランプリを受賞しました。熊本の事業者がノウフクアワードを受賞したのは初めてです。


■利用者・滝下雅樹さん
Qおめでとうございます
「ありがとうございます。嬉しかったです。(目標は)餃子をたくさん売ることです」

熊本福祉会の奥野靖夫理事長は「受賞をきっかけに、農福連携を広く知ってもらい、地域の企業や団体と協力して生きづらさを抱えた人たちの安定した雇用につなげていきたい」と話しています。