「味が濃厚」天草・牛深で"日本三大珍味"カラスミづくりピーク
冷たい北寄りの風が吹く時期に天草市牛深町で行われるのが特産のカラスミ作りです。
日本三大珍味のひとつカラスミ。中国の墨に似ていることから「唐墨」の名がついたとされています。井上勇商店では70年以上前からカラスミ作りを行っていて、天草近海で取れたボラの卵巣を天日干ししています。作業は冷たい北風が吹く頃になると始まります。ことしは暖かい日が続いため11月上旬から行われています。
干し場の屋上には約700本が並べられ、一つひとつ布を使って形を整えながら浮き出た脂分を丁寧に拭き取っていました。
■井上勇商店・井上卓社長
「牛深産のボラは他のボラより味が濃厚でカラスミ特有の味を活かしたカラスミになっています」
今年はボラの水揚げが遅く不漁だったことや近年の天候不順などで、例年の半分ほどの約1000本を関東や関西方面に出荷する予定です。