始業式「延期」にコメの収穫も…記録的大雨の影響 各地で続く

この記事をシェア

  • LINE
熊本 2025.08.18 19:21

今回の大雨では学校や農業にも影響が出ています。
八代市の龍峯小学校では、敷地内に大量の土砂が流れ込み、教室が床下浸水しました。



保護者や地域の人、ボランティアなどで復旧作業が行われる中、18日は八代市が委託した業者が入り、重機で大量の泥を運び出しました。



■龍峯小学校・服部利恵校長
「水が膝くらい まで来ていたので運動場や中庭がどういう状態か全く分からない状態でした。水が引いてきたら日に日に現状が変わってきてまして、土砂がたくさん舞い込んできて」

八代市内の小学校は、8月25日に始業式が予定されていますが、龍峯小学校と千丁小学校は9月1日に延期するということです。



一方、玉名市では…

■岡田盾カメラマン
「玉名市岱明町の海岸です。先日の大雨による影響でしょうか、大量の流木やごみが流れ着いています」

漂着物が、数キロにわたって海岸を覆いつくしていました。管理する松原海岸しおまちパークによりますと今回の漂着物は台風の倍以上の量になっているということです。海を見ようと熊本市から訪れた親子は。

■熊本市から来た人
「だいぶ思ったところと違う感じでした。子どもも遊べると思っていたんですが…」

今週末には重機を使った撤去作業が開始される予定です。


早期米にも影響が出ています。天草市では刈り取りに使う機械が浸水被害を受けました。たとえ稲刈りができても、水田に流入した枝やごみなどを取り除きながら作業をしなければいけません。



さらにコメの乾燥や脱穀などを行うJAあまくさの施設も浸水。出荷前のコメはパレットでかさ上げして被害を免れましたが脱穀前のもみ約8トンと乾燥や脱穀をする機械が水に浸かり現在も使えない状態です。16日は木村知事が被害状況を視察しました。



■熊本県・木村敬知事
「天草地域の大事な基幹産業は農業です。しっかりと農家の声に耳を傾けながら天草の農業の対策をしっかりとやっていきたい」

JAあまくさによりますと本来は早期米の出荷が終わっている時期ですが現在も3割程度の早期米が出荷できていないということです。県によりますと今回の大雨による農地などの被害額は40億円以上にのぼっています。



今回の記録的大雨では車にも多くの被害が出ました。熊本市南区で中古車の販売や修理、レンタカー業を営む店では、浸水被害を受けた車を40台ほど預かっています。この日もフロアを外して乾かしたりシートを解体したりと修理などの対応に追われていました。

車が使えなくなり、代車の手配も増える中、車をレンタルする人も多く思わぬ事態も。



■ガレージシステム・甲斐悠也さん
「結構代車の数を準備してたんですけれどもうほとんど出払ってしまっていて。レンタカー事業もやってるんですけれど、もう100車以上とか出てることが多いです」

大雨から1週間たった今もなお、生活への影響は続いています。今回の記録的大雨では車にも多くの被害が出ました。熊本市南区で中古車の販売や修理、レンタカー業を営む店では、浸水被害を受けた車を40台ほど預かっています。この日もフロアを外して乾かしたりシートを解体したりと修理などの対応に追われていました。車が使えなくなり、代車の手配も増える中、車をレンタルする人も多く思わぬ事態も。

■ガレージシステム・甲斐悠也さん
「結構代車の数を準備してたんですけれどもうほとんど出払ってしまっていて。レンタカー事業もやっているんですけれど、もう100車以上とか出てることが多いです」

大雨から1週間たった今もなお、生活への影響は続いています。