「延長コード」や「ナメクジ」で火災に?エアコン使用前に気を付けることは…
エアコンの電源プラグが激しく燃えています。原因は「延長コード」でした。これからの時期に欠かせないエアコン、事故を起こさないために、気を付けることとは。
熊本県内では、来週末広い範囲で最高気温が30℃以上の真夏日の予想となっています。熱中症を防ぐためにエアコンの活用は有効ですが、気を付けなければならないのが「火災」のリスクです。Nite製品評価技術基盤機構によりますと、2020年度からの5年間でエアコンによる火災は全国で337件報告されています。
また、熊本市消防局によりますと、エアコンによる火災は過去5年で6件起きていて、2人が亡くなっています。
原因別に見ると、調査が終わったうちの6割近くが「製品が原因ではない」、つまり「使い方に問題があった」という結果となりました。火災を防ぐために。正しいエアコンの使い方をお伝えします。
【スタジオ】
(永島由菜キャスター)
県内で起きた火災の事例です。2021年12月、30代の男性が住む家でエアコンやその周辺が焼けました。原因は「延長コード」でした。男性はエアコンの電源プラグを直接コンセントにささずに、延長コードを使って接続していました。
【VTR】
(永島由菜キャスター)
エアコンは大きな電力を必要とするため、使い続けると延長コードが徐々に劣化し、異常発熱してこのように発煙・発火するおそれがあるんです。
(緒方太郎キャスター)
通常のコンセント以上の電力が必要なため、必ず壁の上部にあるエアコン専用のコンセントを使わないといけませんね。
【スタジオ】
(永島由菜キャスター)
また、本格的な暑さの前に試運転をしておくことも大切です。
電源プラグやエアコンのフィルターにほこりがたまっていないか、室外機周辺に物を置いていないかなどを確認しましょう。
県内では2022年6月、室外機が焼ける火災が起きていて、その原因が「ナメクジ」だったんです。多数のナメクジが室外機の中に侵入し、基板がショートして火災につながったんです。室外機には大量のコケがついていたそうです。
試運転は最低温度に設定し冷房運転で冷風が出るか10分確認、さらに30分ほど運転してエアコンから水漏れがないか。エアコンや室外機から異音や異臭はしないか。エラー表示がでないか。確認しておきましょう。
(緒方太郎キャスター)
エアコンによる火災の多くは私たちが気を付けることで防ぐことができますね。
(永島由菜キャスター)
安全に使うことでこれからの時期、快適に過ごしましょう。