"B2"リーグ最後のシーズン優勝目指し…熊本ヴォルターズ新加入選手と開幕へ
4日にB2リーグの開幕戦を迎える熊本ヴォルターズ。来シーズンから構造が変わるため、B2として戦う最後のシーズンです。最後のB2で初優勝を目指します。
いよいよ明日シーズンが開幕するB2の熊本ヴォルターズ。昨シーズンは開幕から6連敗するなど、スタートダッシュに失敗。しかし後半巻き返しに成功し、西地区4位でプレーオフ進出を決めました。そんなヴォルターズに、3人の選手が新加入しました。
まずは、Bリーグ初参戦!内も外もこなすオールラウンダー、ネマンヤ・ジュリシッチ選手。(愛称「ネミ」)
■遠山向人HC
「何か一人で例えば50点取るとか、そういう選手じゃなくて、中も外もパスもいろんなことができて、チームの選手と選手の間に入っていろんなチャンスをクリエイトできるプレーヤー」
高校時代には八村塁選手とマッチアップ。去年日本国籍を取得した身長2メートル超えのビッグマン、モッチ・ラミン選手。
■遠山向人HC
「チームのために体を張ってくれる選手で、あとはコミュニケーションもすごくポジティブなことをいつもみんなに伝えてくれます」
そして、5シーズンぶりに熊本に帰ってきた頼れるベテラン司令塔、石川海斗選手!
■遠山向人HC
「ゲームコントロールで、もう一人ベテランのゲームコントロールが長けている選手は欲しいなというところで」
■石川海斗選手
「一番はおかえりっていう言葉が多かったですし僕のプレーを見たことがない人も多いので、そういった人たちからは楽しみにしてますっていうのがすごく多かったかなと思っています」
その他、昨シーズンのB2日本人最多得点の山本翔太選手など9人が残留し、悲願のB2初優勝を目指します!
一方で、もし今シーズン優勝できたとしても来シーズン昇格することはできないんです。
Bリーグは来シーズンから「Bプレミア」「Bワン」「Bネクスト」に分類。
トップリーグに相当するBプレミアへ上がるには5000人以上収容のアリーナが必要ですが、ヴォルターズには条件を満たすアリーナがないんです。そんな中。
■木村敬 熊本県知事
「各種施設の老朽化や施設に求められるニーズへの対応は待ったなしの状況です。県有スポーツ施設の再整備に再整備に着手することを宣言します」
県が県立体育館の改修に着手する事を発表。数年後の新アリーナ完成へ向け、選手たちは「今のカテゴリーで強くあり続ける事」が大事だと考えています。
■磯野寛晃キャプテン
「そういったカテゴリーで、まずは本当に常に優勝できるようなチームを作っていかないと、いざアリーナが整備されてBプレミアに上がった時になかなか勝てないっていうチームになってしまうと思うので、まずは今のリーグでカテゴリーでしっかり優勝をし続ける。そういったチームになっていかないとなとは思っています」
地域にも根付き始めているヴォルターズ。昨シーズンは年間来場者数が初めて10万人を超えました。そんな中起きた、8月の記録的大雨。ヴォルターズが合宿などで使用していた上天草市も被災し、熊本のクラブとして地域のために何かできないかとボランティアに出向きました
■遠山向人HC
「僕たちの存在意義だったりだとか、目的はやっぱり熊本の皆さんに少しでも喜んでもらえたりだとか、力を与えたりだとか、何か一つでも熊本の皆さんの助けになることが僕たちの存在意義であり、僕たちの目的なのでこういった活動も僕たちの最も重要な仕事の一つととらえていて」
辛い事もうれしい事も県民と一緒に共有をする。
いろんな人の思いを背負いながらヴォルターズは今シーズンも戦いぬきます。
■磯野寛晃キャプテン
「僕らの試合を見て活力を与えるじゃないですけど、見に来てよかっただったり、そういった思いをしていただけるように、エネルギッシュなプレーで見ている人に元気を与えるようなチームになれればなとは思っています」
(溝江翔平アナ)
ヴォルターズは4日にアウェーで開幕を迎えます。そしてホーム開幕戦は10月11日。県立総合体育館で信州ブレイブウォリアーズと対戦です。最後のB2、優勝目指して長いシーズンが始まります。