ボクシング試合後救急搬送で開頭手術 元王者・重岡銀次朗 突然の事態に関係者は…
ボクシングの試合後に救急搬送され、開頭手術を受けた熊本市出身の25歳のプロボクサー重岡銀次朗選手。突然の事態に、関係者に動揺が広がっています。
IBFミニマム級前王者の重岡銀次朗選手は、5月24日のタイトルマッチでフィリピンの選手と対戦。最終12ラウンドまで戦って判定で敗れた後、意識がもうろうとなり病院に搬送されました。「急性硬膜下血腫」と診断されて緊急の開頭手術を受け、経過観察が続いています。
日本ボクシングコミッションの規定では「試合で意識不明となり入院した場合、引退勧告の理由になる」と記載されていて、重岡選手は引退となる見込みです。
「急性硬膜下血腫」とはどういう状態なのか。脳神経外科の医師に聞きました。
■済生会熊本病院 脳神経外科・山城重雄医師
「脳表の上に硬膜があって。頭蓋骨があるんですけど。その脳の表面と硬膜の間、脳の上の方に大量に出血するような状態です。意識を失って担架で運ばれてもうすぐ開頭手術だったと報道されているので、かなり危険な状態だったのかなと思います」
「発症して手術を受けたということはもう脳が次の衝撃を受けた時に傷ついた血管を含めて非常に出血しやすい事になるので頭に衝撃を受けるスポーツはもう適当でないという判断になるんだと思います」
こちらは、重岡選手が高校時代まで通っていた熊本市のジム。
■本田フィットネスボクシングジム・本田憲哉会長
「あいつはいい選手だったから長く続くと思っていた」
当時指導した本田憲哉会長は、一日も早い回復を願うと話します。
■本田憲哉会長
「試合内容もそんな打ち合いじゃなかったそうだから前の試合のダメージが少し残っていたんでしょうね。もう(試合は)できない。リングに上がれない。残念です本当に」