【背景は】元熊本県副知事・小野泰輔さん 八代市長選挙出馬の意向
任期満了に伴い8月に行われる八代市長選に、元熊本県副知事で衆院議員を務めた小野泰輔さんが立候補する意向を固めたことがわかりました。
小野泰輔さんは東京都出身の51歳。東京大学法学部在学中、当時教授だった蒲島前知事のゼミに参加しました。その後蒲島さんの要請を受け2012年から8年間、熊本県副知事を務めました。2021年の衆院選で日本維新の会の公認候補として初当選。去年の衆院選では落選し、現在は熊本に拠点を移しています。
八代市長選をめぐってはこれまでに4期目を目指す現職の中村博生さんのほか、新人で八代市議の山本敬晃さんが立候補を表明しています。八代市長選は8月24日告示、31日投開票の予定です。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
元副知事で国政を経験した小野さんが、八代市長選挙への出馬に舵を切りました。率直に驚きましたね。
(藤木紫苑記者)
そう受け止めた人が多いかもしれませんね。小野さんは、夏の参院選に向けて、立憲民主党県連から党の公認候補として立候補を打診されていました。結果的に折り合いがつかず見送られたのですが、今回八代市長選に立候補する意向を固めた形です。
(緒方太郎キャスター)
参院選を見送ったときには、もう市長選の話をしていた?
(藤木紫苑記者)
立憲民主党県連の関係者は「打診していたときには八代市長選の話は出ていなかった」と話しています。
(緒方太郎キャスター)
どうして八代市長選という選択肢に至ったと考える?
(藤木紫苑記者)
政治学が専門の崇城大学・今井亮佑教授は「知事時代に県南地域の食の振興に取り組んでいて、その時からの人脈が立候補につながっているのでは。またTSMC進出で県北と県南の格差が出る懸念がある中、八代の振興を図りたい思いがあったのでは」と話しています。
(緒方太郎キャスター)
今後の注目点は?
(藤木紫苑記者)
現職の中村博生さんに対しては、自民党県連が推薦を決めています。小野さんが、今後立候補にあたって政党色をだすのか、出さないのか、いずれにしても自民党勢力に対抗することになると考えられます。八代市長選の前には、参院選もありますので、県南の票の動きに影響がでることがあるのか今後の動きに注目です。
(緒方太郎キャスター)
小野さんは25日に記者会見を開き、立候補の理由などを語る予定です。