｢人材不足の運輸業で即戦力｣今年度退職予定の自衛官がバスやトラックなどの運転体験

今年度退職する予定の陸上自衛官に再就職先の候補にしてもらおうと28日、熊本市でバスやトラックなどの運転体験会が開かれました。

■永島由菜キャスター
「陸上自衛隊の北熊本駐屯地です。バスが走っていますが、運転しているのは今年度退職予定の自衛官です」


自衛隊と九州運輸局が去年から開いている運転体験会。自衛官の再就職先の一つとして、人材不足が深刻な運輸業を考えてもらうのが目的です。今年度で退職する67人が説明を受けた後、バスやトラック、タクシーの運転を体験しました。

■健軍駐屯地 上入佐耕史陸曹長
「カーブの曲がり方など、一般の車よりタイヤが後ろにあるので難しいなと感じた」


自衛官は、50代半ばで定年を迎えることや大型免許の取得率が高いことから運輸業で即戦力とされていて、県内では昨年度で退職したうちの2割が運輸業に再就職しています。

■自衛隊熊本地方協力本部 矢野秀樹本部長
「キャリアはどうなっていくのかとか、処遇はどうなのかとか、しっかりと隊員が把握して自分の将来を形成できれば有意義になると思う」