熊本・肥後銀行、熊本銀行の中間決算
九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行は14日、4月から9月までの中間決算を発表しました。金利の上昇などを背景に3期ぶりの増収増益です。
肥後銀行の中間決算は、一般企業の売り上げにあたる経常収益が540億円、最終的な中間純利益が100億円と3期ぶりの増収増益となりました。
金利の引き上げによる資金利益の増加などが主な理由です。
九州フィナンシャルグループ社長で、肥後銀行の笠原慶久頭取は、「地元企業を中心に設備投資の意欲が強く、貸出が大きく伸びるなど、上半期は順調に推移し下半期も続くとみている」と話しています。
なお、半導体関連の融資は去年4月からことし9月までに1458件、およそ3100億円にのぼったことも明らかにしました。
一方、福岡フィナンシャルグループ傘下の熊本銀行の中間決算は10日に発表され、金利の上昇などを背景に経常収益が193億円、本業のもうけを示すコア業務純益が45億円と、いずれも2007年の経営統合以来最高益となりました。
金利の引き上げによる金利の収入が伸びたことなどが主な理由です。
一方で、信用コストが昨年度より増え、最終的な利益は29億円と4期ぶりの減益となりました。
熊本銀行の坂本俊宏頭取は「県内向けの貸し出しと預金を積み上げた結果で、地域貢献という面からも満足できる中間決算となった。」と話しています。