PFAS研究の第一人者が講演 熊本に相次ぐ半導体工場の排水に新タイプ増えるおそれ指摘
熊本市の井芹川など県内でも検出が相次ぐPFAS・有機フッ素化合物研究の第一人者、京都府立大学の原田浩二教授が24日、熊本市で講演を行いました。
講演会は市民グループ「熊本の環境を考える会」が開きました。原田教授は、KKTと共同で県内の河川や地下水の調査を行い、熊本市を流れる井芹川の上流から中流にかけてPFASの濃度が国の目標値を超えていることを熊本市に先がけて確認しました。
講演で原田教授は、共同調査の結果を示しながら、井芹川などの汚染の原因は1か所だけではない可能性が高く、今後は土壌のデータも集める必要があると指摘しました。また熊本に進出が相次ぐ半導体工場について、今後、新たなタイプのPFASが工場排水に増えるおそれがあり、注視していく必要があるとしました。
■京都府立大学 原田浩二教授
「どういった汚染が生じているのか、そういったことをしっかり情報としてデータとして示していくことで、行政が住民の信頼や安心をつちかってもらいたい」