【熊本豪雨】人吉市の洪水対策で水位低下のための中神遊水地着工式
5年前の熊本豪雨で大きな被害が出た人吉市で、洪水対策の一つとなる水位低下のための中神遊水地の着工式が14日、行われました。
着工式は、遊水地に近い人吉市立中原小学校体育館で行われ、事業主体の国土交通省・九州地方整備局の垣下禎裕局長をはじめ、熊本県の亀崎直隆副知事、人吉市の松岡隼人市長など関係者およそ40人が参加しました。
式では、犠牲者を悼み黙祷を捧げたあと、垣下局長が「地権者の協力に感謝し、スピード感を持って事業を進める」と話しました。
遊水地は、球磨川右岸の農地およそ14ヘクタールを買収して作られ、平均で4メートル掘り込み、およそ50万立方メートルの水を溜められる計画で4年半後、2030年3月の完成を目指しています。
中神遊水地の対岸で球磨川左岸の大柿地区にも遊水地が作られることが決まっており、面積で8割ほどの用地取得が進んでいるということです。