長崎で被爆 熊本県被団協の2人が特別公開授業で核兵器廃絶への思いを語る 熊本県立大

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熊本 2025.05.28 19:22

戦後80年、「いまを戦前にさせない」です。熊本県立大学で5月17日、特別公開授業が開かれ、被爆者が平和と核兵器廃絶への思いを語りました。

戦争と平和について考えてもらおうと、熊本県立大学で開かれた特別公開授業。約180人の参加者を前に講話したのは、熊本県原爆被害者団体協議会の工藤武子さんと武田頼弘さんです。

■熊本県原爆被害者団体協議会 武田頼弘理事
「歩いている人、話をしている人。仕事をしている人は鉛筆を持ったまま、みんな亡くなっていたそうです」


工藤さんは7歳のときに長崎で被爆。2023年、長崎での平和祈念式典で、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げました。現在は、紙芝居を使って若い世代の人に戦争の悲惨さを伝える活動をしています。

また、1歳のときに長崎で被爆した武田さんは、世界に1万2500発の核兵器が存在していることを踏まえ、「みなさんの孫やその先の時代に核兵器が使われない地球というのを頭に置いて、これから生きてほしい」と訴えました。


■受講した学生
「日常の中で亡くなることはあまりないと思うけど、もし今そんなことが起きたら、私はどうなるのかなと思った」

■受講した学生
「(戦争のことを伝える人は)高齢の人ばかりなので、私たちはSNSがあるので、発信していけたらと思った」


■7歳のときに被爆した工藤武子さん
「歴史的な昔の話と思わないで、80年というと若い人にとってはとんでもないかもしれないけど、身近に感じてほしいと思います」