高校の1階が浸水で畳約160枚廃棄も 始業式延期で生徒・教師の復旧作業続く

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熊本 2025.08.27 19:27

熊本市の千原台高校は、校舎に泥水が流れ込むなど大きな被害を受けました。始業式を前に校舎の復旧作業が続いています。


記録的大雨から半月以上たった27日。熊本市西区にある千原台高校では月曜日の始業式を前に片づけ作業が行われていました。8月10日からの記録的大雨で千原台高校の校舎には泥水が流れ込み、1階全体が浸水する被害を受けました。

■前田清鈴記者
「千原台高校の保健室です。復旧作業が進み片づけは終わっていますが、今もまだ床がめくれ上がった状態になっています」



12日から部活動生と教師で校舎の片づけを始め、20日から業者による消毒作業が行われています。校舎の床には現在も大雨被害の爪痕が残っています。

柔道場では畳に水がしみ込み、約160枚の畳が廃棄となりました。27日は外で乾かしていた畳を廃棄するため、生徒が業者のトラックに運ぶ作業が行われました。

■千原台高校2年・山吉涼介さん
「最初は水浸しで重かったんですけど、今日は乾いていて作業が早く終わったのでよかったです」

■千原台高校3年・桑原裕典さん
「早く元通りの綺麗な校舎に戻って、全員で元の生活ができたらいいです」

9月1日は始業式。エアコンやトイレなど一部の復旧工事は進んでいますが、元通りの学校生活を送れる見通しは全く立っていないということです。



■千原台高校・南弘一校長
「まずは授業、それから部活動、あるいは検定に向けての勉強会、 スムーズにスタートできるようできる限りの準備をしていきたい」

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
千原台高校では4回線あった電話回線が1回線しか復旧しておらず、教師同士のやりとりは個人の携帯電話を使っているということです。エアコンやトイレなどの復旧を優先していることから、電話の復旧のめどはたっておらず、不便だということです。

(永島由菜キャスター)
県教育委員会によりますと県立15校、市町村立115校の学校が土砂崩れや浸水被害などを受け、復旧作業が続いています。