警察官語る詐欺の手口 くまモンじゃない!「ワルモン」に聞く

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熊本 2025.11.19 19:55

『見破れワルモン!詐欺の手口』

詐欺の手口がますます巧妙化していますが、熊本でも被害が増えています。ことし10月末までの被害総額は約22億2980万円にのぼっています。(電話で「お金」詐欺やロマンス詐欺など含む)

今回も、自称詐欺師の熊本県警のマスコットキャラクター「ワルモン」から「あの職業」を語った詐欺の手口を聞き出します。



(永島由菜キャスター)
そういえばワルモン。この前、警察の人に話聞かれてたでしょ?もう詐欺とかしてないよね?

(ワルモン)
(やってない)

(永島)
ワルモン、なにか落としたよ!え?逮捕状?なにこれ?

ことしに入り増え続けている手口…その名も「ニセ警察かったり!」ニセの警察官からの電話で不安をあおるこの手口。


■手口➀(警察の帽子被ったワルモン)
「あなたの口座が詐欺に使われている。保釈保証金を払えば逮捕されない」

■手口②「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われている。無実を証明するには、金融庁に一旦お金を預ける必要がある」



中には、ビデオ通話やSNSに誘導し、警察手帳や逮捕状を見せてくるケースもあるといいます。実際にKKTのスタッフの携帯にも「徳島県警」を名乗る人物から電話が…。

(電話の男の声)
「あなたの口座にお金を振り込んだ人がいっぱいいらっしゃるという話が上がってます」
(女性)
「でも口座には振り込みはないんですけども…」
(電話の男の声)
「だからこちらで押収している口座に関してです。××銀行の口座に6000万円以上のお金が振り込まれていて、被害に遭われている方が19人もいらっしゃるんですよ」



「ニセ警察」による詐欺被害。県内の被害額はことし10月末時点で73件。去年の同じ時期の3倍以上となっています。

(永島由菜キャスター)
もう!次から次に!その逮捕状貸して!


【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
警察から電話というだけで不安になり、つい信じてしまいそうですよね…。

(永島由菜キャスター)
最初に携帯会社や厚生労働省の職員を名乗る人から電話があり、そのあと「警察につなぎます」「今からいう警察の番号にかけてください」と言われることもあるそうです。



被害にあわないための対策と注意点をまとめました。

「電話先の相手が言ってきた番号に電話しない」
不安なら、自分で電話番号を確認してから電話をしてください。

「他県の警察からかかってきたら『熊本県警にかけ直します』と言って電話を切ってください」



「警察が、警察手帳や逮捕状をSNSやビデオ電話で見せることはありません」

「警察が『お金を調べる』『お金を返す』『逮捕をまぬがれる』と話すことは絶対ありません」
この単語を聞いたら詐欺と気づいてください。

「知らない人から電話でお金の話が出たら、詐欺」
必ず家族や警察など誰かに相談してください!

これであなたもダマされない!KKTでは、詐欺の被害にあってしまった、巧妙な詐欺の電話を受けた方からの情報を sagi@kkt.co.jp で募集します。