イライラ、情緒不安定…「生理」の悩み・負担減らす"周囲の理解と言葉"
「記者のコトバ」今回のテーマは「生理の症状…我慢しないで!」です。
(川又優アナ)
特に暑い夏は生理をめぐるトラブルって多いですよね。人それぞれ様々な症状が出るものですが、実は漢方薬メーカーの調査で多くの女性が「生理痛を周りに言えず我慢している」という実態が明らかになったんです。
【VTR】
■川又優アナ
「お腹の痛みや気分の落ち込み。生理と言っても様々な症状があります。街ゆく人たちはどんなお悩みをお持ちなんでしょうか」
まずは、女性に悩みを聞いてみました。
■10代女性
「お腹が痛くなるのと集中力がかける」
■10代女性
「私は肌荒れ。(肌が荒れた時の気持ち)生理が来るのかなみたいな」
■30代女性
「気分変動が激しくなる。イライラしたりとか、落ち込んだりとか、周りの人に当たらないようにと思うんですけど、たぶん無意識に言葉や口調が強くなったりすることもあるかなと思います」
漢方薬メーカーのツムラは、20代から60代の男女3000人に生理に関するアンケートを行いました。女性に生理の症状を聞いたところ、最も多かったのが「イライラ感」で4分の1以上にのぼりました。次いで「情緒不安定が」2割近く、その後「眠気」と続きます。そして周りに迷惑をかけてしまうなどの理由で、つらい症状を我慢するという人が7割近くもいたんです。
では男性は、生理についてどのように考えているのでしょう。
■男性
「お腹が痛い、腰が痛い、体が重い、あと胸が張ったりするとかもめっちゃきつそう。なんで男性にはないんだろうと思います」
「すごい体調つらそうなんですけど、どういう感じの痛みなのかって いうのが想像がしづらい。治せはしないけど近くにいる人の理解があると少しは楽なのかなと思って」
生理に苦しむ女性を理解したい・手助けしたい男性が多くいる印象でした。アンケートを行った漢方薬メーカーのツムラはこのように話しています。
■ツムラ・宮城英子さん
「生理のつらさ、課題については性別問わずみんなで考えていく問題だと考えています。我慢に変わる選択肢というものを誰もが取れる。そして周囲もそういった選択を提供できるような社会になるということが我慢にしなくていい社会につながると思っています」
また、取材中にはこんな悩みも聞こえました。
■20代女性
「(生理が)突然来たりとかはあったのでもう着替えとか準備したり、急きょ買ったりとかはしたことはありました」
■50代女性
「(外出中に生理が)突然始まったとかはあって、全部買って対処しましたけどすごいショックですよね」
外出中に生理が始まったら…。そんな悩みを解決する取り組みが熊本市の商業施設で始まっています。
■川又優アナ
「女性用トイレの各個室に無料の生理用ナプキンが受け取れるシステムが導入されたんです」
スマートフォンのアプリでQRコードを読み込むと、無償で生理用ナプキンを受け取れます。九州では初めての導入で予期せず来る生理に悩む声をきっかけに誕生しました。
■九州産交ランドマーク・林田亜佐美さん
「私自身も実際に使ってみて便利だな、いざ何か起きた時に 安心できるなと思っています。サクラマチを訪れる方が安心してお過ごしいただけるように利用していただけたらなと思います」
【スタジオ】
(川又優アナ)
生理用ナプキンをトイレットペーパーと同じように無償で使える社会への一歩といえますね。VTRで紹介したシステム・トレルナは、1か月に受け取れる枚数は7枚が上限となっています。
(緒方太郎キャスター)
生理のことを話すのは、躊躇する男性もいると思うが、生理についてもっとみんなが優しくなれる社会を目指したいと思いました。
(川又優アナ)
取材をしていて感じたのが「周囲の言葉が我慢を減らす」ということ。取材をしていて多くの人が「無理をしないでいいよ」「できることある?」など、周りの声かけで気持ちが楽になったと話していました。ツムラのアンケートでも「周囲の人の言葉で我慢せずに済んだ」と6割の人が回答しています。性別関係なく、互いを思い合うことで誰もが自分らしく過ごせる社会になると感じました。