ことしは“暑さ”で巣が大きい!? スズメバチの巣の撤去に密着

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熊本 2025.11.12 19:57

ことしは夏の暑さの影響で例年よりも大きなスズメバチの巣ができているといいます。気温は下がったものの、まだまだ注意が必要です。

毒性が強く、刺されると死に至ることもある「スズメバチ」。

11月に入り、気温は下がってきたものの、実はまだまだ要注意。日中の気温が10度以下になるまで活動するとも言われます。今回、私たちは危険なスズメバチ駆除の現場に密着しました。南阿蘇村で50年以上駆除を続けているという大ベテラン、下田正吾さんです。

■スズメバチハンター 下田正吾さん
「1年で24~25個は取っている。きのうも一つ取った。おとといもすぐ近くで取った」

現場は、南阿蘇村の一軒家。軒下に、直径50センチほどのキイロスズメバチの巣ができていました。ハチの体長は約3センチ。刺されないよう、スタッフも万全の装備で撮影に挑みます。

まずは巣に近づいて殺虫剤をかけます。巣を攻撃されるハチは、必死で抵抗します。飛び回るハチが少なくなってきたら「のこぎり」で軒と巣を切り離します。今回撤去した巣の重さは約5キロ、直径は約50センチほどに…。

■スズメバチハンター 下田正吾さん
「女王バチが最初に巣を作りだしたときには5センチほどの大きさだが、およそひと月からふた月でこれくらいの大きさになる。」

巣の中は、巣穴が10層にも積み重なっていました。今年は、猛暑と、最近まで続いた残暑の影響で巣が例年よりも大きいということです。

■スズメバチハンター 下田正吾さん
「今年は12月中旬まで活発に活動するのではないか」
Q, 遭遇した時の対処法は?
「動かず身をかがめる。手で払ったら(逆に刺される)巣が小さい時に駆除することが重要」

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
秋の行楽シーズン真っ只中。もうしばらくスズメバチに注意が必要です。
下田さんは、決して自分で巣を撤去せず、プロの業者に頼んでほしいと話していました。スズメバチの巣を見つけた場合は、各自治体に相談してください。