9月8日は「日曜から夜ふかし」未明の空に3年ぶりの皆既月食
9月に入り、本格的な秋の夜長も待ち遠しい今日この頃ですが秋の夜、空を楽しむのは如何でしょうか?星空が美しい南阿蘇村から中継でお送りします。
(吉田佳記者)
十五夜まではまだ1か月ほどありますが、9月8日(月)の未明には3年ぶりの天体ショー「皆既月食」があります。そんなこともあり南阿蘇村の南阿蘇ルナ天文台にお邪魔しています。こちらは草原に寝転がりながら満天の星空を全身で感じる体験ツアーが人気の宿泊施設で、雨の日でも詳しい解説つきのプラネタリウムなどが楽しめます。
天体ファンの皆さんも楽しみにしている皆既月食について南阿蘇ルナ天文台の宮下恭光さんです。改めてどういうものか教えてください。
(南阿蘇ルナ天文台 宮下恭光さん)
太陽と地球と月が一直線に並び、月が地球の影に入りすべて隠れてしまうことをいいます。地球の大きさを直径6.6センチほどのテニスボールに例えると、月の直径は約4分の1。つまりビー玉くらいの大きさです。これに対して太陽はというと、こちらの部屋に入りきれません。直径が地球の約109倍。幅7メートルほどの壁が直径の大きなボールになります。
(吉田佳記者)
そんな3つの星が織りなす皆既月食はいよいよ9月8日(月)の未明に起こります。宮下さん、この時は月はどう見えるんでしょうか。
(ルナ天文台 宮下恭光さん)
7日(日)の深夜、つまり8日(月)の午前1時27分頃に部分食が始まり、月が少しずつ欠けていきます。その後1時間ほどで月面のすべてが地球の陰に隠れる皆既月食の状態になります。皆既月食は1時間半ほど続き、その間は月が赤みがかって暗く見えます。午前3時53分に皆既月食が終わり少しずつ月面が明るく見え始め、午前5時前(午前4時57分)には通常の満月に戻ります。
【9/8(月)】
■部分月食開始 1:27頃
■皆既月食開始 2:30頃
■食の最大 3:12頃
■皆既月食終了 3:53頃
■部分月食終了 4:57頃
(吉田佳記者)
4時間半かけての天体ショーです。南阿蘇ルナ天文台では当日、巨大望遠鏡などで撮った皆既月食の映像をYouTubeで生配信する予定です。「ルナ天文台」で検索してみてください。
この日はぜひよく晴れた夜空になることを願いましょう。貴重な瞬間をぜひ皆さんも「月曜から夜ふかし」ならぬ、「日曜から夜ふかし」で、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?