「殺すつもりはなかった」元同僚女性宅に侵入し殺害 男が初公判で殺意否認
2024年7月、元同僚の女性の自宅に侵入し、殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が熊本地裁で始まりました。初公判で男は「殺すつもりは全くなかった」と殺意を否認しました。
住居侵入と殺人の罪に問われているのは、山鹿市下吉田の小売業・園村圭司被告(52)です。起訴状などによりますと、園村被告は2024年7月1日午後2時半頃、山鹿市にある元同僚の女性(当時58)の自宅に侵入し、腕や手で首を絞めて殺害した罪に問われています。
11日の初公判で、園村被告は殺害の事実は認めたものの「被害者を殺すつもりはまったくありませんでした」と殺意については否認しました。
検察は被告が被害者の女性に一方的に好意を寄せていたとし、被告の依頼を受けた探偵が宅配業者を装い女性の家のインターホンを鳴らした後に家に侵入。催涙スプレーを噴射後、女性の抵抗がなくなるまで首を絞め続けたと指摘しました。
これに対し弁護側は、話をするために女性を連れだそうとしたと主張。催涙スプレーを使い抵抗を防ぐために首を締めたが、被告には自閉スペクトラム障害などの特性があり、死の危険性を認識していたのか考慮すべきだと述べました。
12日は証人尋問が行われる予定です。