「ハンセン病をこころで学ぶ」菊池恵楓園入所者が描いた絵画展

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熊本 2025.06.12 19:27

熊本大学付属病院の敷地内にある図書館で、12日から国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の入所者が描いた絵画展が始まりました。


12日から始まった国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の絵画クラブ「金陽会」の作品展。会場にはメンバーが描いた絵画30点が展示されています。1953年、一人の看護師の呼びかけで活動が始まった金曜会。金曜日に活動していたことと、太陽のように明るく活動を続けようと、太陽の陽を取ってその名がつけられました。

岩や川の流れを繊細かつ力強く描いた作品「菊池渓谷」。菊池恵楓園金陽会のメンバーとしてただ一人今も絵を描き続けている吉山安彦さんが実際に菊池渓谷に足を運び、今年描き上げました。


■学芸員で金陽会理事・藏座江美さん
「(吉山さんは)絵を始めて70年以上ずっと絵を描き続けているんですけど、それでも『まだようできたと思ったことはない』というようなことをおっしゃるんですよ」


■熊本大学大学院 生命倫理学講座・門岡康弘教授
「(学生たちには)一般的な医学のことだけではなくて患者さんの生活や人生をしっかりと支援する。そのような意識づけを行ってもらいたい」

金陽会作品展「ハンセン病をこころで学ぶ2025」は6月18日まで開催されていて、一般の方も入場できます。