「"女性初"で期待」「被災地対応どうなる?」高市新総裁誕生に県内から様々な声
初めての女性総裁です。自民党の新しい総裁に選ばれた高市早苗さん。県内からは期待と不安の声が入り交じりました。
4日に選出された、自民党の高市早苗新総裁。
■新総裁・高市早苗氏
「働いて働いて働いて働いて、働いてまいります」
県内の党員票が最も多かったのは林芳正氏でしたが、小泉進次郎氏との決選投票では、高市氏に1票が投じられました。
(自民党熊本県連・党員投票開票結果)
■小林鷹之氏 251票
■茂木敏充氏 442票
■林 芳正氏 4,307票
■高市早苗氏 3,789票
■小泉進次郎氏 2,730票
高市氏は、奈良県出身の64歳。総務大臣時代には熊本地震の被災地南阿蘇村などを視察しました。高市総裁の誕生に県民は。
■熊本市・50代
「女性初というところですごく期待しています」
■熊本市・40代
「中国などへの発言というのをやっぱり強く言う方なので、そういったところは首相になってもブレずに言いたいことはちゃんと言ってほしい」
期待する政策については…。
■熊本市・40代・介護職
「やっぱり収入が基本的に底上げされるといいなという希望はあります」
■玉名市・60代
「私は教育関係の仕事なので教育にお金をかけてほしい」
■苓北町・40代・農業
「自分も技能実習生を2名ほど雇用している。法律をもうちょっとしっかりしてもらえれば外国人問題は少しは解決できるのかなと」
■天草市・60代・漁師
「僕たちは職業柄ガソリンはずっと使うのでガソリンが(暫定税率廃止で)安くなるのはいいこと。今まで1回の漁が2回はできる(ようになる)」
8月の記録的大雨の被災地からは、迅速な対応を求める声も。
■天草市・50代・農業
「災害対策とかもきちんと対応していただけたら」
■八代市・70代
「災害を受けておいてどう過ごしていいのか不安。災害復旧に精一杯努力してもらいたい」
■苓北町・40代・農業
「働く働くと言っていましたので自分もそれに負けないよう働こうと思います」
脇を固める人事の検討も進んでいます。熊本1区選出で、高市氏と保守的な政治信条が近い木原稔氏を官房長官に起用する案が浮上しています。高市氏は7日に党役員人事を正式に決定したい考えです。
【スタジオ】
(永島由菜キャスター)
総裁選の結果について、政治学が専門の熊本大学法学部、伊藤洋典教授に聞きました。
(緒方太郎キャスター)
7月の参議院選挙での参政党の躍進などを踏まえ、
▼保守的な考えが強いこと
▼女性である刷新感 という2つの理由が大きいと見ています。
そして注目したいのは、保守的な考えの高市氏が首相になった際の中国との関係「安全保障」です。伊藤教授は「熊本は半導体の企業が集積し陸上自衛隊の西部方面隊がある国の要となる地域。対中関係に直接的な影響が出る可能性が高いため注目したい」と話しています。
被災地からは復旧支援に期待の声が上がりました。木村知事は熊本地震の際に総務大臣だった高市さんの元で働いた経験に触れて「ニーズを踏まえたきめ細かな支援を期待しています」とコメントしています。