【記録的大雨】半月以上経過もアーケード街で続く排水作業 移転を決意した店も

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熊本 2025.08.28 20:50

記録的な大雨から半月以上。熊本市のアーケード街では、いまだ影響が続いている場所があります。

今回の大雨では、熊本最大の繁華街下通アーケードも、約100メートルにわたって水に浸かりました。

アーケードからほど近いこちらのビルには、勢いよく水が押し寄せました。その後、地下へと続く階段は見えなくなっています。20日、地下にある飲食店を訪ねると…。

花木瞳記者リポート「湧き水を排出するモーターが壊れてしまったということで、店の下からポンプを使って水をくみ上げる作業が24時間体制で続いています。」

以前から地下に水が湧いていてポンプで排水していましたが、大雨の影響で水をくみ上げるモーターが故障。食器や酒瓶などの片付けが進められていました。

そして、記録的大雨から2週間以上が経った28日。

平井友莉アナウンサーリポート「熊本市中央区のビルでは、現在もこのように地下からポンプを使って排水が行われています。」

ビルを管理する不動産会社によりますと、復旧の見通しは立っておらず、修理が済むまで排水を続けるということです。
店のオーナーは、この場所での再開は諦め、移転を考えているといいます。

熊本県内では、記録的大雨で18棟が全壊、131棟が半壊の被害を受け、2830棟が床上浸水、3798棟が床下浸水の被害を受けています。


熊本県弁護士会では、被災した人やその家族を対象に無料相談会を開いています。
相談は、県内8か所の法律相談センターで対面で行われており、電話での事前予約が必要です。
平日の午前9時から午後5時までで、096-325-0009です。

県弁護士会では、
▽住居や事業所の賃貸料金に関するトラブル
▽漂着物に関する相談
▽今後は、新築やリフォーム関するトラブルも増えてくる可能性もあるとしています。