「今も住み続けている」国指定重要文化財・江藤家住宅 春の一般公開 江戸時代の在御家人住宅
大津町にある国指定重要文化財「江藤家住宅」の春の一般公開が25日、行われました。
江藤家住宅は、熊本藩に仕える武士・在御家人の住宅として江戸時代の1830年に建てられたとされています。豪農民家と武家屋敷の特徴を併せ持ち、2005年に国の重要文化財に指定されました。
敷地内には長さ12.6メートルの長屋門や、米蔵として使用されていた中の蔵などがあります。また、主屋には幕末の絵師や職人による豪華な障壁画や墨書、床飾りなどが施されています。
2016年の熊本地震で被災しましたが、復旧工事を終え、現在は年に2回ほど一般公開されています。25日は、琴などの演奏のほか、熊本藩を治めた細川家の3姉妹が西南戦争の際に避難して江藤家に宿泊した史実を描いた紙芝居も披露されました。
住宅には11代当主の江藤武紀さんが家族と暮らしていて、「生きた文化財」として地元住民らに愛されているということです。
■11代当主 江藤武紀さん
「住み続けているというのが非常に意味があると思うし、昔のままの形で残っているので見ていただければと思う」
次回の一般公開は秋頃を予定しています。