100匹以上「保護猫」の死骸発見 熊本市の住宅でいったい何が

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熊本 2025.06.02 18:22

熊本市の住宅で、100匹以上のネコが死んでいるのが見つかりました。ボランティア団体でネコの保護をしていたという女性。一体何が起きたのでしょうか。



■山本紗英子アナ
「異臭が漂いものが散乱していているこちらの現場。現在、熊本市の職員やボランティアによるネコの救出活動が行われています」

熊本市北区の住宅街。ボランティア団体の女性が自宅でネコを預かり「保護」しているはずでした。しかし…



■現場で救出ボランティアにあたった人
「亡くなっていたのは、(重なったり白骨化したりしているので)定かではないけど100匹は超えています」

命を救うための現場で一体何が起きたのでしょうか。

こちらの男性は、亡くなった両親が育てていた2匹のネコを、5月中旬に犬や猫の里親を探すボランティア団体「アニマルアシスト千手」の女性スタッフに引き取ってもらいました。女性は里親が見つかるまで自宅などでネコを預かったり、引き取ったりしていたといいますが…。


■2匹の猫を預けた男性
「何回も写真をくれといってもくれなかった。(先週)月曜日に朝からうその(違う)ネコの画像を送ってきた」

不信に思い「返してほしい」と求めたところ、5月27日に「けさ亡くなっていた」と連絡がありました。1匹は保護されましたが、もう1匹は変わり果てた姿だったといいます。


■2匹の猫を預けた男性
「うそばかりつくから今でもなにが本当かどこで死んだとかいつ亡くなったとかわからない」

そして2日、熊本市の職員やボランティア団体がネコの救出を行いました。関係者によりますと、これまでに計13匹が保護されたということです。現場に並ぶシーツや、手向けられた花。ネコを預けたり引き取ってもらったりした人たちが、現場を訪れました。


女性の自宅や倉庫などから100匹以上のネコの死骸が見つかったといいます。ボランティア団体の代表は…。

■アニマルアシスト千手・代表
「千手を通じて引き取った子は譲渡会に出していたので、本人いわく『(里親が)決まった』とは言っていた。知らなかったとはいえすべては私に責任があると思うので、亡くなってしまった子たちに申し訳なくて…」


女性は団体を通さずに預かったネコも多く、保護した数も把握していなかったということです。なぜこのような事態になったのか。実態の解明が求められます。


【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
イヌやネコを譲り受ける際には、各保健所を通じて動物愛護センターに登録することになっています。その際、管轄する愛護センターが飼育環境などを確認しています。



熊本県動物愛護センターによりますと、今回のボランティア団体「アニマルアシスト千手」は登録していましたが、今回ネコを預かっていた女性個人は登録していませんでした。一方、女性の自宅がある熊本市の動物愛護センターは、KKTの取材に対し「これまでの対応などについて精査するので現時点では答えられない」とコメントしています。

(永島由菜キャスター)
熊本県動物愛護センターのHPには、自分でイヌ・ネコの飼い主を募集するページがあります。県愛護センターは、実際にイヌやネコを預ける場所を自分の目で確認することも大切だと話しています。

今回の事態の背景に何があったのか。警察も今回の被害について相談を受けているということです。