気をつけて!県警"公式"マスコット「ワルモン」に学ぶ巧妙な詐欺の手口

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熊本 2025.11.05 20:18

全国で広がる詐欺の被害。県内でも、被害は年々増えていて、電話で「お金」詐欺やロマンス詐欺などをあわせると…被害総額は2025年9月末の時点で18億3500万円を超えています。すでに2024年の1年間を大きく上回り、2023年と比べるとすでに2倍以上にのぼっているんです。



KKTでは巧妙化する詐欺の被害をなくすため、シリーズで最新の手口や対策をお伝えします。そのためにひと役買ってもらうのが…このキャラクターです!

増加する詐欺の手口を探りに熊本県警を訪ねると、どこかみたことのあるような黒いフォルム。「くまモン」…?いえ、9月に誕生した県警のマスコットキャラクター自称詐欺師の「ワルモン」です。



好きな食べ物は、イカ・さましならぬ「冷めたイカ」。趣味は「相撲観戦」。相撲の決まり手にちなんだ詐欺の手口をペラペラと自慢してくるというのですが…。

何やら怪しい動きをしていたワルモンが、机の上ファイルを指さしたのは…「架空請求マニュアル」。



ワルモンがしていたのは、「架空請求詐欺」。
「サイト閲覧の未納料金がありこのままだと裁判になる」「携帯電話に不具合があり、あと2時間で止まる」などと不安をあおり、支払いを促すというものです。

昔からなくならない手口のひとつですが、最近は、電話に出ると音声ガイダンスが流れ、指示に従ってボタンを押すと直接オペレーターにつながるというケースもあります。



高齢者だけではなく、今年だけでも20代~80代までまんべんなく被害者にあっています。

【架空請求詐欺の手口】
▽「インターネット閲覧の未払い料金がある。このままだと裁判になるので、弁護士費用として30万円払ってください」
▽携帯電話のサポートセンターを名乗り、「未払い料金があります。口座に振り込んでください。」などと不安をあおるケースも



通信事業者や厚労省などの行政機関をかたる電話が多く、国際電話からかかってくることもあります。メールやSNSで同様のメッセージが届く手口も確認されています。

【架空請求詐欺の対策】
▽電話番号の前に+(プラス)がついた国際電話の着信を拒否する
▽不安な電話がかかってきたらためらわずに切る
▽相手の電話番号をインターネットで検索して本物の番号かどうか確認する


知らない人から電話でお金の話が出たら詐欺です。必ず家族や警察など誰かに相談してください。

KKTでは、詐欺の被害や巧妙な詐欺の電話を受けた皆さんからの情報を募集します。
メールアドレス:sagi@kkt.co.jp