"キラキラすぎる名前は却下"も? 「改正戸籍法」スタートで起こること

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熊本 2025.05.23 21:12

「記者のコトバ」今回のテーマは「戸籍にフリガナ」です。

(内藤有希子記者)
太郎さん、自分の戸籍って最近見ていますか?

(緒方太郎キャスター)
正直、フリガナがあったどうかもよく記憶にないですね…。

(内藤有希子記者)
5月26日に施行される「改正戸籍法」では、これまで漢字表記だけだった戸籍の氏名にフリガナが振られるようになります。なぜなんでしょうか?

【VTR】
23日、阿蘇市役所にあるプレハブの建物。中に貼られていたのは、戸籍にフリガナが振られるというポスターです。今後、本籍地から戸籍のある全ての国民に、フリガナを確認する通知書が送られるため臨時の窓口で準備が進められていました。


背景のひとつが、「マイナンバーカード」の海外での利用です。戸籍にフリガナを振ることで、マイナンバーカードにローマ字表記できるようになります。

■内藤有希子記者
「5月26日以降、戸籍がある人全員にこちらの通知書が順次届きます」


「フリガナの通知書」は、自治体によって時期は異なりますがだいたい6月から9月に届きます。記載されているフリガナが正しければ何もする必要はなく、誤りがあった場合は来年5月25日までに届け出る必要があります。


【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
通知が届くのを忘れないようにしたいですね。

(内藤有希子記者)
もし誤ったフリガナが戸籍に記載されていたのに届け出を忘れた場合は、1回に限り市区町村で訂正もできます。そして最近は「キラキラネーム」という言葉を聞きます。戸籍にフリガナが振られる26日からの法改正では、新生児の名前の読み方も「一般的に認められるものでなければならない」とされています。

法務省が例に挙げている「認められない例」です。例えば「高」と「太郎」と「健」という名前があったら、何と読みますか?

(緒方太郎キャスター)
「こう」「たろう」「けん」ですかね。


(内藤有希子記者)
これが「高」を「ひくし」と読ませると、漢字の意味と真逆で、
「太郎」を「じょーじ」と読ませると、関連性がないとして、認められません。
「次郎」を「さぶろう」と読ませると、別人と誤解されるので、こちらも認められないんです。

(緒方太郎キャスター)
個性的すぎる名前にルールが設けられるんですね。

(内藤有希子記者)
法務局はこの法改正に乗じた注意を呼び掛けています。


【VTR】
■熊本地方法務局・清水芳子 戸籍課長
「届出には一切手数料などはかかりません届出をしなくても科料などの罰則もありませんので、こういった届出を代行するなどのことを騙って詐欺などが増えてくることを懸念しておりますので、その点ご留意いただきたいと思います」

【スタジオ】
(内藤有希子記者)
みなさん、まずは6月から家に通知書が届いたらしっかりと自分のフリガナを確認しましょう。