死がいで発見の157匹のネコ「合同慰霊祭」悲しみであふれた会場
ことし6月熊本市の民家から大量のネコの死がいが見つかりました。その数は157匹でした。死んだネコを供養しようと慰霊祭がありました。
10日、熊本市東区で行われた死んだネコの「合同慰霊祭」。県内4つの動物愛護団体が主催し、県の内外の団体やネコを預けていた人など約140人が参列しました。
ことし6月、犬やネコを預かる熊本の民間のボランティア団体「アニマルアシスト千手」に所属する熊本市北区の女性の自宅からネコの死がい157匹が見つかったのです。女性が団体を通さずに預かったネコも多く、団体は保護した数も把握していなかったということです。
熊本市は、愛護動物虐待の罪にあたるとして、女性を刑事告発しました。そして7月4日、警察が死がいを回収し、死因などを調べた後、愛護団体により火葬されました。慰霊祭の会場は悲しみで溢れていました。ネコの救出を手伝い慰霊祭の開催に携わった別の愛護団体の女性は…
■慰霊祭を開催した別の団体NPО法人 犬ねこみらいサポート・中野裕子代表
「保護するってことは、あなた(ネコ)たちをどんなことがあっても守ってあげるというはずなのに。愛護団体、保護団体を名乗った人間が長期に渡ってこんなひどいことをしてたなんて、いまだに夢なのか現実なのか信じられない日々を過ごしています」
一方で、救出されたネコ15匹のうち2匹はその後死に、13匹は県内や県外の愛護団体に預けられ治療が続いているということです。
■慰霊祭を開催した別の団体動物愛護団体 フィリア・田尻みゆき代表
「二度と起こしてはならない事件だと思います。連携している愛護団体と、今後どのようにしていけばこういう事件が起こらないのか、そして一般の飼い主さんに対してどのように啓発をしていけばこういう事件は起こらないのかということを しっかりみんなで話し合いながらやっていきたいなと思っております」