「住民の声聞いて」健軍駐屯地への長射程ミサイル配備めぐり市民団体が抗議声明

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熊本 2025.10.16 15:42

陸上自衛隊健軍駐屯地への「長射程ミサイル」の配備に反対する複数の市民団体が10日、熊本県と熊本県議会に対し抗議声明を提出しました。

抗議声明は、熊本県議会の9月議会で立憲民主連合がミサイル配備に対し丁寧な説明や慎重な検討を国に求める意見書を提出したものの、賛成少数で不採択となったことを受け提出されました。団体は、民意を陳述した意見書の国にへの提出を阻止するのは主権者の請願権の侵害だとして9月に発足した「STOP!長射程ミサイル・県民の会」ほか、県内外の15団体が連名で意見書の再検討を求めました。

団体の参加者からは、「『住民の不安の声を聞いてほしい』という要望がなぜ通らないのか疑問」、「国のいいなりでなく国家権力の暴走を止めることも地方政治の役割ではないか」などの意見がよせられました。

11月9日に健軍駐屯地周辺で反対集会を開く予定です。

長射程ミサイルをめぐっては、防衛省が8月末、日本を攻撃しようとする相手を射程圏外から反撃できる「12式地対艦誘導弾能力向上型」について全国で初めて健軍駐屯地に配備する計画を発表しました。

国産で初めて反撃能力を持つミサイルの配備となり、地元住民や県内の平和団体からは反対や説明を求める声が広がっています。