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プレスリリース

Press Release

ニューヨークフェスティバルで入賞
「現場発 大きくなった赤ちゃん~ゆりかご15年~」

2023.04.19

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国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」の最終結果が、日本時間の419日発表され、熊本県民テレビの作品が入賞しました。

1957年に発足した「ニューヨーク・フェスティバル」は、テレビ番組、映画、広告など、あらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクールです。

今年も世界40ヶ国以上から応募があったなか、熊本県民テレビの「現場発大きくなった赤ちゃん~ゆりかご15年~(英語名:THE NAMELESS CHILDREN 15 YEARS OF THE BABY HATCH~)」がドキュメンタリーのHuman Concerns(普遍的関心)部門でファイナリストに選出されました。



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■番組名:現場発 大きくなった赤ちゃん~ゆりかご15年~


■番組内容:誰にでもあるお母さんからの初めてのプレゼント。それは私たちがこの世に生を受けた"誕生日"。しかし、自分が生まれた日がわからない子どももいます。親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」。熊本市の慈恵病院に開設されて15年。14年間で159人の子どもが預け入れられました。自分が誰から生まれたのか。出自がわからない子どもは2割にのぼります。子どもたちのなかには身元が分かる情報が一切残されておらず、母との思い出がないことで葛藤を抱える子どももいます。開設の初年度に幼児で預け入れられた1人、宮津航一さんは18歳に成長し、この春成人になりました。親子の絆が絶たれる扉の先にはどんな人生が待っていたのか。子どもの視点から初めて語られる「ゆりかご」へのメッセージとは...。そして匿名の「ゆりかご」を運営してみえてきた課題に病院は向き合い続けています。15年という月日を経て、預け入れる母親たちの多くは妊娠を知られたくないと人知れず自宅や車で出産し、「ゆりかご」へと預け入れたことが浮き彫りになってきました。赤ちゃんの命を救いたいと始まった取り組みにもかかわらず、「ゆりかご」と赤ちゃんの遺棄事件は紙一重だったと気づいた病院は、預け入れる前にできることを探して、病院の特定の相談員以外には身元を明かさずに仮名で出産ができる「内密出産」を導入しました。ドイツでは子どもの出自を知る権利を守るため赤ちゃんポストを廃止しようと法制化された「内密出産」。日本では国や自治体の議論は遅々として進まず、法整備がないまま3年。今年、誰にも知られずに匿名で出産したいという女性が病院に現れたのです。女性は出産後、名前を明かさず立ち去るつもりでしたが、「ゆりかご」に向き合ってきた職員が説得。女性は「世界の誰よりもあなたを愛しています」と手紙を書き残し、身元情報が入った封筒を職員に渡して赤ちゃんを置いていきました。いずれ大きくなった赤ちゃんに自分の存在を知らせるのか。いまは話せない彼女は判断を18年後に委ねたのです。「内密出産」は果たして赤ちゃんの未来の希望になるのか...。


■スタッフ
吉村紗耶(ディレクター/熊本県民テレビ)
村松正哉(プロデューサー/熊本県民テレビ)
井太一(撮影/KKTイノベート)
藤谷 圭太朗(編集/NexTry
Andrew Mitchell(翻訳)

製作著作:熊本県民テレビ



<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社熊本県民テレビ 
編成局編成部広報担当

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