放送番組審議会

ＫＫＴ熊本県民テレビの第３９８回放送番組審議会が行われました。今回の審議会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため委員が文書を提出する形式で行いました。今回の合評番組は１２月５日に放送した「ＮＮＮドキュメント無罪の死刑囚～免田栄は問い続ける～」です。
おととし１２月に９５歳で亡くなった免田栄さん。日本で初めての「死刑冤罪」となった免田事件で、人生の三分の一を拘置所で暮らしました。番組では遺族、裁判官、検事らの証言をもとに戦後の司法制度を根本から変えたといわれる「免田事件」とは何だったのかを紐解きました。
委員からは「当時の捜査がいかに自白偏重だったかを浮き彫りにした」、「偏見が消えず、故郷にも帰れぬまま亡くなった免田さんの無念さ、苦悩ぶりがよく描かれていた」などと評価する意見が出ました。
一方で「アリバイを証言した女性のインタビューがいつのものなのか知りたかった」、「免田事件が刑事司法や報道のあり方にどんな影響を与えたか触れてもよかった」などの指摘もありました。