熊本県は事業を行う前の環境調査で不備があったとして、八代市の企業に初めて環境保全措置の要請をしました。
県が環境保全措置を要請したのは八代市の建設業や産業廃棄物処理業などを行う株式会社大です。株式会社大は「くまさん安定型最終処分場整備事業」として、八代市二見赤松町に処分場の設置を計画しています。
事業が自然や地域に与える影響を事前に調べる環境アセスメント制度にのっとり調査を行い7月、県に調査結果をまとめた評価書を提出しました。しかし、県によりますと調査項目30項目のうち、地下水への環境など4項目が県が求めた内容を満たしていませんでした。そのため県は22日、環境保全措置についての要請書を送りました。
永田智彦代表は「今まで環境アセスメントの専門会社などとともに進めてきたが、今後は県とも相談しながら対応を検討していきたい」とコメントしています。県は今後、提出される予定の事後調査報告書を確認して事業の実施について検討するということです。