芦北町の山中で大量の土のうが野ざらしのまま積み上げられ、黒い水が流れ出た問題。木村知事は「非常に大事な問題」として、適切な指導を行っていく考えを示しました。
■熊本県・木村敬知事
「この問題は非常に大事な問題だと思っております。本当にこれが廃棄物ではないと 言い切れるか業者と協議しながら適切に指導してまいります」
この問題は、芦北町の山中に野ざらしのまま置かれた大量の土のうの一部から黒い水が流れて出ていたものです。土のうに入っていたのは汚泥で、県は製品として扱われているものなので野外などに置いていたことは「法令違反にはあたらない」としています。
しかし黒い水が環境汚染などにつながる可能性があるとみて、管理する水俣市の吉永商会に対し黒い水を吸水することや土のうをシートなどで覆うことを指導しました。
一方、この問題について市民団体『新生みなまた』は「廃棄物処理法に違反している疑いがある」として近く県警に告発状を提出する方針です。行政指導を行う主体は県ですが、木村知事は慎重な判断を行うため環境省にも相談をしながら対応を進めていきたい考えを示しました。
■木村敬知事
「刑事告発後に県として司法に基づく指導権限があるものについては、積極的に協力していきたいと思います」