この記事を
シェア

  • LINE

津波で犠牲となった女児が描いた「防災伝える」自動販売機 氷川町に設置

熊本 2025.08.04 18:31

先週、ロシアのカムチャツカ半島沖の発生した地震で日本の広い範囲に出された津波警報や注意報。改めて再認識されたのが早めの避難の重要性です。こうした中、氷川町にある自動販売機が設置されました。そこに込められた願いとは。



国道3号沿いにある「道の駅竜北」。多くの人が利用するここに設置されたのは、海の生き物などが描かれ、かわいらしい絵がラッピングされた自動販売機です。描いたのは…。2011年3月11日、東日本大震災で津波に飲み込まれ犠牲となった佐藤愛梨ちゃんです。(当時6歳)

愛梨ちゃんの母親の美香さんは氷川町出身。防災を伝える活動を続けている美香さんが多くの人の目に触れる場所で避難の重要性を訴えようと発案し、全国約10か所に設置されています。

■平井友莉アナ
「自動販売機には、迷わず高台へ逃げること、そして一番の防災は忘れないことという強いメッセージが込められています」

7月、南海トラフ巨大地震の対策方針が11年ぶりに見直され、氷川町は著しい被害が想定される地域に追加されました。



■氷川町・藤本一臣町長
「一番大切なことは自分の命を自分で守るというのをまず皆様に感じていただきたい。設置を機にその大切さ、防災意識をしっかり持ってもらうきっかけになればと思っています」

幼い命が伝える教訓。売り上げの一部は、美香さんの防災啓発活動に寄付されます。

この記事を
シェア

  • LINE