潜伏キリシタンに関連する新しい古文書が見つかり、天草市が公開しました。
発見されたのは、島原藩の役人が潜伏キリシタンの住民に対して処分を言い渡した「口達」1通です。
「口達」の内容は、1805年江戸時代の天草でキリシタンの存在が大量発覚した事件「天草崩れ」の際に取り調べを受けたおよそ5000人に対して、翌年、厳罰ではなく、異なる宗教を信仰した心得違いだとして穏便に処分した内容が書かれています。
安高啓明准教授は「幕府のある種、宗教政策や禁教政策の転換を意味するような内容になっているかなと考えます。」と述べ、潜伏キリシタンに関する史料として高く評価できると話しています。