「こうのとりのゆりかご」預け入れられたあとに引き取られた子ども32人の成育状況調査へ
親が育てられない子どもを匿名でも受け入れるいわゆる「こうのとりのゆりかご」に関し、預け入れられた子どもの成育状況を調べることになりました。
調査の実施は、「こうのとりのゆりかご」の運用について検証する専門部会で決まりました。
対象となるのは、「ゆりかご」が設置された2007年からおととし3月までに預け入れられた170人のうち、去年3月時点で生みの親などに引き取られたことがわかっている32人です。家庭にどのような支援が必要か把握するため、預け入れた当時の状況や、子育てに周囲のサポートがあるかどうかを、熊本市などが、管轄する児童相談所や市町村にアンケートを行います。
ゆりかごを設置する慈恵病院の蓮田健理事長は、「実母に引き取られた後、虐待死に至ったケースがある」として、去年、市に対し検証や再発防止を求めていました。