熊本地震の記録

「九州ふっこう割」熊本宿泊券販売開始 トラブルも    2016年7月20日

160720hukkou_R.jpg熊本地震で落ち込んだ九州への観光客を呼びこもうと、宿泊代が最大7割引となる宿泊券「九州ふっこう割」の熊本宿泊分の販売が7月20日、始まりました。初日は午前10時からインターネットと電話で販売を始めたところ、購入者が殺到して専用サイトがつながりにくくなり、県に苦や問い合わせの電話が相次ぎ、県は対応に追われました。

販売が始まった「九州ふっこう割 熊本宿泊券」は、地震で大幅に減った観光客を呼び戻そうと県が国の補助を受け、1枚5000円分の宿泊券を7割引の1500円で21万枚販売します。

割引の上限は3万5000円で、県内約450の宿泊施設で9月30日の宿泊分まで利用できます。宿に直接予約することが必要です。第1弾は22日には完売となりました。

熊本地震の影響をうけ、九州では観光客が激減しており、5月の観光客数は阿蘇地域で前年同期比ほぼ0%、つまりほとんどいなくなってしまいました。地震の影響が少なかった天草地域でも、風評被害で宿のキャンセルが相次いでほぼ0%となり、県全体の損失額は5月時点で380億円にのぼったということです。熊本を訪れるツアーは、長崎や佐賀・鹿児島など複数の県を回るプランが多く、観光庁によると、地震発生から5月の連休明けまでの1か月足らずで九州全体でのキャンセル数は約75万人にのぼっています。

熊本地震の影響で落ち込んだ九州への旅行需要を回復するため、政府は5月31日、九州への旅行商品が最大7割引となる制度を導入し、その費用として国が県に180億円を助成することを決めました。被害の大きかった熊本、大分両県は7月から9月が最大7割引、その他の九州5県については最大5割引となります。震災の復興支援策として旅行の割引き制度が導入されるのは初めてです。

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ふっとう割ネット_R.jpg7月20日から販売された「九州ふっこう割 熊本宿泊券」が、インターネットのオークションサイトに出品されていることがわかりました。県は「復興支援の趣旨にそぐわない」として削除を求めています。 

完売直後の22日から出品が始まり、26日までに少なくとも38件確認されました。県の要請で9件は取り下げられましたが、16件の売買が成立し、新たな出品も続いています。

3万円分の宿泊券は9000円で購入できますが、ネット上では1万9800円で出品されていたものもありました。宿泊券は発売から3日で完売し、購入できなかった人が続出していました。県は「転売目的の購入は禁止している」と話し、購入者に出品を控えるよう求めています。

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